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SMの分類に挑戦する その②

SMの分類に挑戦する その①の続きです。

その①では「関係性の軸」による分類を書きました。
その②は「行為の軸」による分類について
私なりの考えを書かせてもらいたいと思います。

ここも前回と同じく、異論反論大歓迎です。
共感したという意見もうれしいものですのでメッツセージいただけるとうれしいです。

SMを分類する上で重要な2つ目の軸「行為の軸」について書きます。


SM行為を分類すると考えるとかなり気が遠くなります・・・。
それくらい、膨大な範囲に及ぶからです。

それでも、敢えて分類しようとすると一番最初に浮かぶのは「ソフト」「ハード」の軸でしょうか。

しかしながら、少し考えるとこの軸は実際のところ分類上あまり意味のないものだということがわかります。ほとんどの方が、「ソフト(仮にめちゃくちゃソフトでも」から始まっても、徐々に「ハード」へと移行していくからです(笑)


今現在の行為が、どういう状態であるかは説明できてもSM嗜好のタイプを分類するのには適さないということになります。

そう考えると、行為の分類はかなり難題だということになります。

「インドア派」「アウトドア派」?
「苦痛攻め派」「快楽攻め派」?
「露出派」「緊縛派」「アナル派」?

どれも分類としては使えると思いますがあまり本質的な分類であるとは思えません。


最終的に私がたどり着いた、意味のあと思う「行為の分類軸」は(あくまで現在の仮説ですが)「ウェット」と「ドライ」という軸です。

これは、主にSの方側から見た分類ですが以下のような分類となります。


「ウェット」= Sの方も直接的な性的快感を求める
        (男性なら射精、女性ならオルガズム)

「ドライ」= Sの方は直接的な性的快楽を求めない
  

これも「ウェット」から始まって「ドライ」になっていくという話を聞いたことがありますが、何十年も経験のあるS男性で
「ウェット」な方もいらっしゃいますので、分類の妥当性は「ソフト」「ハード」よりあるかと思います。

なぜこの分類が重要と考えているかといいますとこのことがSの方の「SM欲求」と「一般的な意味での性欲」の分離度合いを表していると思うからです。

「ドライ」な行為を好む方ほど「SM欲」と「性欲」とが切り離されて分離していると考えられます。

そしてその「SM欲」と「性欲」の分離の度合いは当然SM行為や関係性に色濃く影響を与えますのでMの方にとってもかなり重要な要素となるわけです。

(この「SM欲」と「性欲」については、後日別項をたててもう少し詳しく書かせていただきたいと思います。)


ここまで、僭越ながらSM分類に関する銀月の持論を書かせていただきました。

読者のみなさんはご自身をどう位置づけられますでしょうか?

つづく


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shirotuki masato

Author:shirotuki masato
関西在住のS男性です。

「SM」という広い世界の中でも、「主従関係」という性愛のかたちを愛しています。特殊でマイナー、アブノーマルではありますが、この世界にたくさんある、考え方や想いの中のひとつの例として、徒然に文章を綴っています。一人でも多くの人に主従関係の魅力が伝わればいいなと思っています。

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