SM雑記 銀の月　～主従関係のススメ～

【主従関係とは】

SMにおける主従関係の本質を一言でいうなら「縦の関係」のパートナーシップのことです。

今の世の中の一般的な恋愛や性愛のパートナーっていろんな形はありますが、基本的にはパートナー同士が互いに対等な関係であるということはだいたい共通していると思います。けれど、主従関係は対等な関係ではありません。

ご主人様と奴隷、飼い主とペット、旦那様とメイドなど主従関係を表現する言葉はいろいろあるのですが、すべて対等ではない上下関係があることが共通しています。もっと言うと、支配者と服従者の関係ですね。ここでは主と従者という言葉で表現します。

主が従者を支配するわけです。これは単なるプレイとしてそういう設定をするということを超えて、二人の間では本気で支配し、支配を受け入れようとするわけです。だから主の言葉や命令は絶対で、従者はそれに絶対服従するわけです。

だから従者に拒否権はありません。すべての主権と決定権がある、そういう関係です。

ここまでの説明の時点できっと、主従関係の性質を持っていない人は拒絶反応を感じるはずです。そんな関係おかしいと思う人も多いでしょう。けれども実際に臨んでそいう関係を構築しパートナーとして満たされあっている人たちが実はたくさんいるのです。それが主従関係の世界です。

もしこの文章を読んでそういった関係性にあまり違和感を感じない、もしくはドキドキするような淫靡な気持ちになる感覚を感じられた方、実は自覚はなくても主従の性質を持っておられるのかもしれません。

一般的な恋愛やパートナシップとはかなり質が異なっている部分があり、またあまりそういった関係を公開していることも少ないので、実は「主従関係体質」なのに気づいていない人たくさんおられるのだと私は思います。

当たり前ですが、強い主従関係体質の人が主従関係以外で性愛を体験しても、どこか満たされない思いを抱えることが多いです。多くの場合は「こんなものか」と諦めてしまっています。

とりあえず今回はこのへんで。

次回以降しばらく主従関係とその魅力について書いてみたいと思います。



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