SM雑記 銀の月　～主従関係のススメ～

奴隷に名前を授けることの目的。

先程も書いたようにそれはまず、奴隷のプライバシーを
守るという目的があります。

主従関係自体が、誰にも知られたくない秘密の関係である
という場合もあるでしょうし、奴隷がブログなどをする場合
まさか本名にでするわけにもいきません。

SMが世の中に広く認められている訳ではない現在、
奴隷に戸籍上の名前と別の名前を授けることには
奴隷を守るための必然性と必要性があるわけです。


けれども実は、主は単にプライバシーを守るという実用的な
目的だけで名前を授けているわけではないのです。
と言うより、こちらの方が主たる目的であるという方も
いらっしゃると思います。実は私もそうです。


それは名前を授けるという行為の特殊性に由来します。

人に名前を付ける権利をもった存在とは本来誰でしょうか？

その人の親です。実の両親でなかった場合、わざわざ「名付け親」
という言葉があるくらい、名前を授けるという行為は大切なわけです。

もしくは、人の存在を超えた神様にもその権利はあるでしょう

人の胸に空いた穴
で私は、SMというのは神様になろうとする人間の業であると書きました。

赤子と親、人間と神様、
どちらも絶対的な力関係と上下関係が存在しています。

そして、どちらも名前を授ける相手への、
深い愛情と切なる願いが込められています。


これから主従関係を結ぼうとする相手は、その後自分の所有物となるわけです。
そこで、自分の所有物であるという「証明」、「刻印」として、
愛情と願いをこめて自分の考えた名前を授けるという行為をするのです。




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